期待値思考 × 感情への共感 ~納得して判断する力~ - 【王子エリア周辺の不動産売却】センチュリー21あすみ

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田中ブログ

期待値思考 × 感情への共感 ~納得して判断する力~

こんにちは、田中 です。

日常や仕事、将来の大きな判断で、私たちはつい感情に流されがちです。
「怖いからやめよう」「安心だからこれでいい」といった直感的な判断です。

感情だけに頼ると実は後に後悔しやすく、一方数字だけに頼ると冷たくなりがちです。

そこで役立つのが期待値思考です。

期待値思考とは、

  • 「現実的な確率 × 起きたときの影響」を冷静に見積もる
  • 感情に飲まれず、でも冷たくなりすぎずに、納得できる判断の軸を作る

この考え方は、サイコロやコインのゲームのように結果がすぐ分かるものから、日常の小さな意思決定、そして数字で割り切れないような日常や仕事、投資、資産運用、相続まで幅広く応用可能です。

お医者さんの診断の話

新人のお医者さんは、患者さんを診察するときに「顔色」「声」「雰囲気」など感覚に頼ることが多いそうです。
「なんとなく風邪っぽい」「疲れてるように見える」といった判断ですね。

一方でベテラン医師は、それらの感覚を軽視するわけではないけれど、必ず「血液検査」「心電図」「画像診断」といったデータを重視します。
なぜなら、経験を積む中で「見た目で元気そうに見える人が実は重症だった」というケースを何度も見てきているからです。

つまり、経験が浅いうちはどうしても感覚(=感情)に寄ってしまう。
でも経験を積むと、感覚は大事だけど、必ず数値やデータで裏付けるという判断スタイルに変わっていくのです。

期待値をどう捉えるか

ただ「期待値が高いからやる/低いからやめる」と単純化するのではなく、
「何を比較対象にして、どう考えるか、どの数値で測るか」――この思考が肝心です。

そして、この期待値を数値化して考える感覚は、一朝一夕で身につくものではありません。
感覚や経験に頼りがちな新人時代を経て、少しずつデータやシミュレーションに重みを置けるようになる。まさにお医者さんの話と同じですね。

事例① サイコロのゲームで期待値を理解する

  • サイコロの6が出たら100円もらえるゲーム
  • 期待値 = 100円 × 1/6 ≈ 16.7円

ここで1回の参加コストを考えます:

コスト/1回 : 判断

16.7円 : トントン。やる価値はギリギリある

16円  :  期待値より安い → 長期的に見るとお得。振るべき

20円 : 期待値より高い → 長期的には損。振るべきではない

ポイント:期待値は「長期的に見て得か損か」を判断する目安。
ただし、実際は感情や価値観も絡むため、完全な数字だけでは割り切れません。

事例② 日常の意思決定

  • ランチで「1,000円払って10点満点の満足感を得られるか」を考える
  • 実際の満足感が7点だった場合、期待値は7/10 = 70%
  • 「600円なら払う価値あり」と判断

→ 小さな意思決定でも、期待値と結果を振り返ることで感覚が磨かれる

事例③ 投資・資産運用

  • 株式:高リターンだが変動大(年利7%)
  • 国債:低リターンだが安定 (年利1%)
  • 投資信託:中リスク・中リターン(年利3%)

期待値思考では、過去のデータや経験に基づく確率と効果を組み合わせて比較します。
感情だけで怖がるよりも、長期的に平均すると得か損かで判断できます。

→ 数字だけでなく、心理面も含めた総合判断が可能になる

事例④仕事・キャリア

  • 転職:成功確率70%、年収+50万円 / 失敗確率30%、年収-20万円 → 期待値 ≈ 29万円
  • 独立:成功確率50%、年収+100万円 / 失敗確率50%、年収-50万円 → 期待値 ≈ 25万円

→ 数字だけでなく、感覚や経験で補い、自分が納得できる判断の軸を作ることができる

事例⑤家計・ライフプラン

  • 教育費や家計の貯蓄も同じ。確率や効果は「だいたいこのくらい」と感覚で推定し、期待値で比較することで長期的な納得感を得られる

事例⑥ 不動産・相続

  • 不動産投資:節税+収益期待100万円 × 空室リスク80% → 期待値 ≈ 80万円
  • 相続:保険・アパート・贈与それぞれの節税効果 × 発生確率で比較

→感情だけで怖がる・罪悪感で動けない、を防ぎつつ、数字と感覚の両輪で納得感のある判断が可能になる

数字ではわりきれない現実世界

現実の投資やライフプランでは、確率や効果は完全には数字で割り切れません。

  • この土地が10年後も資産として残る確率
  • 子どもの留学で将来どれくらい収入が増えるか
  • 投資や副業の成功確率
  • 家族や自分にとっての安心感や満足度
  • 不動産の空室リスクや管理負担

実体験から学ぶ:脳のトレーニングとしての期待値思考

私たちが日々取り組む判断は、理屈だけでは解決できません。

  • 「やるべきか、やめるべきか」
  • 「安心か、リスクか」

こういうとき、納得できるまで考え抜くプロセス自体が、期待値思考を鍛えるトレーニングになります。

  • 数字で表せる部分を推定し
  • 感情や価値観も意識し
  • 経験を振り返って精度を高める

日々の判断を通して、少しずつ感覚と数字を結びつける経験を重ねることで、判断力は確実に磨かれていきます。

ただ「期待値が高いからやる/低いからやめる」と単純化するのではなく、
「何を比較対象にして、どう考えるか、どの数値で測るか」――この思考が肝心です。

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