こんにちは、田中 です。
日常や仕事、将来の大きな判断で、私たちはつい感情に流されがちです。
「怖いからやめよう」「安心だからこれでいい」といった直感的な判断です。
感情だけに頼ると実は後に後悔しやすく、一方数字だけに頼ると冷たくなりがちです。
そこで役立つのが期待値思考です。
期待値思考とは、
この考え方は、サイコロやコインのゲームのように結果がすぐ分かるものから、日常の小さな意思決定、そして数字で割り切れないような日常や仕事、投資、資産運用、相続まで幅広く応用可能です。
お医者さんの診断の話
新人のお医者さんは、患者さんを診察するときに「顔色」「声」「雰囲気」など感覚に頼ることが多いそうです。
「なんとなく風邪っぽい」「疲れてるように見える」といった判断ですね。
一方でベテラン医師は、それらの感覚を軽視するわけではないけれど、必ず「血液検査」「心電図」「画像診断」といったデータを重視します。
なぜなら、経験を積む中で「見た目で元気そうに見える人が実は重症だった」というケースを何度も見てきているからです。
つまり、経験が浅いうちはどうしても感覚(=感情)に寄ってしまう。
でも経験を積むと、感覚は大事だけど、必ず数値やデータで裏付けるという判断スタイルに変わっていくのです。
期待値をどう捉えるか
ただ「期待値が高いからやる/低いからやめる」と単純化するのではなく、
「何を比較対象にして、どう考えるか、どの数値で測るか」――この思考が肝心です。
そして、この期待値を数値化して考える感覚は、一朝一夕で身につくものではありません。
感覚や経験に頼りがちな新人時代を経て、少しずつデータやシミュレーションに重みを置けるようになる。まさにお医者さんの話と同じですね。
事例① サイコロのゲームで期待値を理解する
ここで1回の参加コストを考えます:
コスト/1回 : 判断
16.7円 : トントン。やる価値はギリギリある
16円 : 期待値より安い → 長期的に見るとお得。振るべき
20円 : 期待値より高い → 長期的には損。振るべきではない
ポイント:期待値は「長期的に見て得か損か」を判断する目安。
ただし、実際は感情や価値観も絡むため、完全な数字だけでは割り切れません。
事例② 日常の意思決定
→ 小さな意思決定でも、期待値と結果を振り返ることで感覚が磨かれる
事例③ 投資・資産運用
期待値思考では、過去のデータや経験に基づく確率と効果を組み合わせて比較します。
感情だけで怖がるよりも、長期的に平均すると得か損かで判断できます。
→ 数字だけでなく、心理面も含めた総合判断が可能になる
事例④仕事・キャリア
→ 数字だけでなく、感覚や経験で補い、自分が納得できる判断の軸を作ることができる
事例⑤家計・ライフプラン
事例⑥ 不動産・相続
→感情だけで怖がる・罪悪感で動けない、を防ぎつつ、数字と感覚の両輪で納得感のある判断が可能になる
数字ではわりきれない現実世界
現実の投資やライフプランでは、確率や効果は完全には数字で割り切れません。
実体験から学ぶ:脳のトレーニングとしての期待値思考
私たちが日々取り組む判断は、理屈だけでは解決できません。
こういうとき、納得できるまで考え抜くプロセス自体が、期待値思考を鍛えるトレーニングになります。
日々の判断を通して、少しずつ感覚と数字を結びつける経験を重ねることで、判断力は確実に磨かれていきます。
ただ「期待値が高いからやる/低いからやめる」と単純化するのではなく、
「何を比較対象にして、どう考えるか、どの数値で測るか」――この思考が肝心です。
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