こんにちは、田中 です。
最近、コンテナ建築について調べていて、「なるほど…これは一部の地主さんには有効かも・・・」
と感じたことがありました。
弊社はコンテナ専門ではありませんが、“何も建てられない土地を、どう相続対策に使うか”
という悩みに対して、コンテナ建築は一つの“逃げ場”になると感じています。

今日は、現場で役立つ基本的な考え方として整理してみました。
コンテナ建築が“相続税対策”として効く土地とは?
結論から言うと、相続税評価が高いのに、使い道が見つからない土地です。こういった土地に、コンテナ建築は意外とハマると言えそうです。
例えば、
こうした土地は「放置しても困る、でも建てるものがない」という状態になりがちです。
そのギャップを埋めるのがコンテナ建築です。つまり、小さな投資で土地を“貸家建付地”に切り替えられる点がポイントになります。

貸家建付地で“相続税評価の圧縮”が可能に
コンテナと言うと「ただ置くだけ」のイメージがありますが、基礎に固定し、建築確認を取るタイプのコンテナであれば、固定資産税上の建物(家屋)として認められます。
そうすると土地は自動的に、貸家建付地評価 → 相続税評価が15〜20%圧縮となります。
しかも、
つまり、
などでも貸家建付地になります。
「建物を建てて人に貸している」これだけで評価が変わるのは、相続対策として非常に使いやすい部分です。
少額投資で“効率よく評価を下げられる”
アパート建築のように数千万円〜数億円規模の投資をする必要はありません。
コンテナ建築は、
そのため、土地評価を下げる効果が大きく、建物の負担が小さいのです。
「とにかく相続税を下げたい。でも大きな投資はしたくない。」と考える地主さんにとって、選択肢が一つ増えることになります。

ただし、コンテナは“キャピタルゲイン狙い”には向かない
ここが誤解しやすいポイントです。コンテナは節税・インカムに向いていますが、値上がり益(売却益)を狙う投資家向けには有効ではありません。
理由は主に4つです。
① 中古で値上がりしにくい構造
この条件では、中古で値段が上がる“ストーリー”を難しいと言えます。
② トランクルーム賃料は上がりにくい
賃料は
に依存し、上昇余地が極めて小さい業態です。
賃料(NOI)が伸びなければ、収益還元価値も伸びません。つまり、価格が上がる仕組みが薄いと言えます。
③ 土地値自体が伸びにくい
多くのコンテナ・トランクルームは、
つまり、地価上昇の恩恵がほぼ来ない立地で有効な手段です。
④ 減価償却を使った“節税商品”的色が強い
これはメリットですが、裏返せば、
つまり、長期で持つとただの箱に近づいていくという特性があります。
まとめ:コンテナは“投資”ではなく“相続の逃げ場”
コンテナ建築 = 節税+インカム特化の相続対策ツールとして考えれば有効な手段の一つと言えます。
投資商品というより、“困った土地の逃げ場”として理解しておくと、実務での提案の幅が広がると感じました。
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