こんにちは、田中 です。
B/S(バランスシート)は、もともとは企業が株主などに財務の状況を開示するために作成するものですが、個人や家族でもB/S(バランスシート)を作成して、一年に一回、財産や負債などの状況を棚卸することで資産状況が一目で分かり、今後の対応策を考えることが可能になります。
ローンが借りられやすい(引きやすい)状態とは、銀行などの金融機関から「貸しても問題ない=返済能力が高い」と判断される状態のことです。
ローンが借りられやすい(引きやすい)B/Sの特徴(個人の場合):
資産(左側)サイド:
負債(右側)サイド:
収入面(P/L的視点):
信用情報:
ローン審査の観点において、個人事業主は 「収入の安定性が弱い」と見なされやすく、会社員(給与所得者)より審査はやはり厳しめです。
まとめ
「不動産+借入(ローン)付き」が相続財産に含まれるケースは、実はかなり複雑で難しい局面が多い
「不動産+借入(ローン)付き」は、不動産を相続する際に住宅ローンやアパートローンなどの債務も同時に引き継ぐことになります。借入残高は相続財産のマイナスの部分として扱われ、相続税の計算で控除されますので、確かに相続税額を抑える効果があります。ただし、借入残高を引き継ぐことは、相続人がローンの返済義務を負うことを意味します。
借金があるから税金はかからない、は幻想
「ローンがあるから大丈夫。資産差し引いて、課税対象はないはず」という考え方は、実勢価格で考えたらそう見えるだけで、相続税は“評価額ベース”で計算されるため、ギャップが生じやすいと言えます。
承諾されるでしょ?相続だから、は、よくある誤解
金融機関は、借り手が亡くなった今、誰に返済させるかを再審査する必要がある、と見ています。
承諾されるケース(例)
拒否・保留されるケース
ローンがあると戦略の自由度が下がる、と言われる意味
抵当権があると売却しにくい
新たな対策が打てない(建築・買い増しなど)
金融機関の承諾を得やすくするための7つの対策
① 誰が引き継ぐのか、早めに「人物」を特定する
曖昧なままだと審査が止まることも(例:「とりあえず子供3人で相談します」)
② その人の属性(信用力)を整えておく
改善できる点があれば事前に対処を(例:他の借入整理、クレジットの使い方改善)
③ 「家賃収入」での返済可能性を示す
金融機関は「返済原資が見えると安心」する。
④ 「同条件で借り換える」という提案をしておく
借り換えのつもりで準備すると、資料の整備や説明も明確になる。
⑤ 引き継ぐ側が「管理実績・意欲がある」ことを示す
⑥ 金融機関との事前コミュニケーション
⑦ 「全体の相続方針」をセットで説明する
あいまいな遺産分割では「債務者が決まらない=貸し先がいない」と判断され、ストップがかかることも
法律上、相続人は法定割合で自動的に債務も相続しますが、ローンは、「誰が返すか(債務者)」を金融機関が選ぶ立場にあることはお忘れなく。
まとめ
不動産とローンがセットになった状態での相続は、様々な課題が複雑に絡みます。
「評価額」「実勢価格」「残債額」の三つの物差しを同時に見て、先手を打つことが大切です。
ご来店予約と、メールでのご質問もこちらから
不動産査定AIが即査定額をお答えします無料
※かんたんAI査定は物件データベースを元に自動で価格を計算し、ネットで瞬時に査定結果を表示させるシステムです。